25日、橋脚が傾いているのが見つかった近鉄南大阪線の大和川にかかる鉄橋で橋脚の補強工事が終わり、近鉄は26日午後4時前に運転を再開しました。
近鉄南大阪線は、25日午前、大和川にかかる鉄橋で橋脚が傾き、線路が曲がっているのが見つかったため、大阪阿部野橋駅と松原市の河内天美駅の間で運転を見合わせていました。
このため、近鉄では、曲がった線路の修復や、傾いた橋脚の周囲にくいを打ち込んで補強する工事を行い、安全性が確認できたとして、26日午後4時前におよそ32時間ぶりに運転を再開しました。
大阪阿部野橋駅では、運転再開を待っていた人たちが早速、電車を利用していました。
藤井寺市に帰宅するという55歳の会社員は「きのうはバスなどで移動しましたが不便でした。予想より早く運転再開して助かりました」と話していました。
また、松原市に帰宅するという就職活動中の21歳の女子大生は「この路線以外近くに鉄道がないので、運転が再開してよかったです」と話していました。
会社によりますと、26日はダイヤが乱れた状態が続きますが、27日以降は通常どおり運転する予定だということです。
この2日間で24万人余りに影響が出たことについて、近鉄は「お客様にご迷惑をおかけし、申し訳ありません。今後も安全な輸送に努めます」としています。
-- NHK NEWS WEB