ことし最後の取り引きとなった30日の東京株式市場は、当面の利益を確保しようという売り注文が出る一方、買い戻しの動きも出て、小幅な値動きとなりました。年末の終値としては、5年連続で前の年の終値を上回りました。
日経平均株価、30日の終値は29日より30円77銭安い1万9114円37銭。
東証株価指数=トピックスは0.22上がって1518.61でした。1日の出来高は16億6786万株でした。
日経平均株価は、去年の年末の終値と比べると80円66銭、率にして0.4%上昇しました。また、東京証券取引所1部に上場している株式の時価総額は560兆2469億円となり、年末としては過去3番目に大きい水準となりました。
市場関係者は「午前中は当面の利益を確保しようという売り注文が広がり、日経平均株価は、一時、1万9000円を割り込んだが、午後からは日銀がETFと呼ばれる上場投資信託を大量に買い入れるという観測が広がり、買い戻す動きも出た。株価が1万9000円台で取り引きを終えたことは、来年にとって明るい材料だ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB