東京証券取引所で、ことし1年の取り引きを締めくくる「大納会」が行われ、5年連続で値上がりした株価が来年も上昇することを願いました。
ことしの大納会は、レスリング女子でオリンピック4連覇を達成し、国民栄誉賞を受賞した伊調馨選手が招かれました。
まず、東証を傘下に持つ日本取引所グループの清田瞭最高経営責任者が「ことしは戦後初めて、日経平均株価が年初から6営業日連続で下落するという暗いスタートだった。年末にかけては予想外なことに、アメリカのトランプ次期大統領の経済政策への期待を背景に一気に1万9000円台に上昇し、明るいムードで年末を迎えることができた」とあいさつしました。
続いて、伊調さんが「私が戦う姿を見て、1人でも多くの方が勇気を持って頑張ろうと思ってもらえたらうれしいです。来年も皆さまにとってすばらしい1年になりますよう心よりお祈りします」と述べ、来年の株価の上昇を願って鐘を鳴らしました。
また、熊本県のキャラクター「くまモン」が特別ゲストとして登場し、一連の熊本地震で全国から寄せられた支援への感謝の気持ちを伝え、さらなる復興を願って、鐘を鳴らしました。
このあと、およそ700人の出席者全員で手締めを行って、ことしの取り引きを締めくくりました。
30日の東京株式市場は、日経平均株価が29日に比べて30円77銭安い1万9114円37銭となり、年末の終値としては5年連続で前の年の終値を上回りました。
-- NHK NEWS WEB