東京都と新宿区は、およそ20年後をめどにした新宿駅と周辺地域の再整備の方針をまとめ、駅の東西を結ぶ歩行者用の通路を新しく作るなどして、車から人が中心のまちに変えることなどを掲げました。
新宿駅は、1日の乗降者数がおよそ350万人と、都内で最も多い一方で、駅の構造が複雑でわかりにくく周辺のまちを結ぶ歩行者用の通路が不足していて行き来しづらいことなどが指摘されていました。
こうした状況を改善しようと、東京都と新宿区は、国や鉄道会社などとともに検討委員会を設置し、新宿駅と周辺地域の再整備の方針をまとめました。
この中では、新宿を車から人が中心のまちに変えることを掲げ、南北に伸びる鉄道の線路の上にかかる、東西を行き来できる歩行者の通路を作ることや、現在は、およそ半分を車道が占めている東口や西口の駅前広場を見直し歩行者用の広場を整備することなどが盛り込まれています。
また、駅の構内に多言語の案内板を設置したり、乗り換え通路を新しく作ったりして、わかりやすく通行しやすい駅を目指すとしています。
都と新宿区では、今回まとめた方針をもとに鉄道会社などと協議して事業に着手し、およそ20年後の完了を目指し、再整備を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB