スーパーやデパートが子育ての悩みに答えるサービスを強化しています。ネット通販に対抗するため、子育て中の親たちに店に足を運んでもらうきっかけにすることが狙いです。
流通大手のイオンは、IT企業と連携して、スマートフォン用のアプリで、子育ての悩みを小児科の医師に直接、無料で相談できるサービスを始めました。病院が通常は診察を終えている平日の夜間、午後6時から10時まで、相談を受け付けています。
アプリを通じて、子ども用品のクーポンや親子向けイベントの情報などを配信していて、相談をきっかけに店舗へ訪れてもらう仕組みにしています。
イオンリテールで子ども用品を担当する山口康子営業部長は「アプリで子育ての悩みを気軽に相談できるため、お客さんにも好評で利用率も上がっている」と話しています。
また、大手デパートの高島屋は全国6つの店舗の子ども用品売り場に、保育所で研修を受けた従業員を配置しています。子ども向けの買い物では、子育てに関する疑問を直接聞いたうえで、商品を選びたい親も多いということで、相談に応じながら成長段階や生活環境に合った商品を紹介することに力を入れています。
高島屋新宿店でベビー用品などを担当する中川誠士課長は「初めての子育てでは不安があっても相談する相手が少ない人も多い。知識や情報をもったスタッフがサポートし、お客様の取り込みにつなげたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB