来月、開催が予定されている日ロ首脳会談を前に、ロシアを訪問している世耕ロシア経済分野協力担当大臣は、北極圏にあるLNG=液化天然ガスの生産プラントなどを視察し、北極圏のエネルギー開発事業に日本企業の参加を後押ししたいという考えを示しました。
ロシアを訪問している世耕大臣は、プーチン大統領が重視する北極圏でのエネルギー開発への協力について検討するため、29日、ロシア北部のヤマル半島を訪れました。
ヤマル半島ではロシアの民間ガス会社大手「ノバテク」が中心となって、LNGを開発するための大規模なプロジェクトが進められていて、日本の企業も生産プラントの建設に参加し、去年からは生産も始まっています。
世耕大臣はロシアのオレシュキン経済発展相らの案内で、LNGの生産プラントや積み出し港の状況を視察しました。
このあと、ロシア側は、北極圏で生産されたLNGの購入やこの地域で2022年以降に予定している新たなLNG事業への投資を促しました。
視察を終えた世耕大臣は「北極海におけるロシアの資源に対する世界の注目が高まっている中で、日本の協力の必要性を強く感じた」と述べて、日本としても日本企業が技術力や投資を通じて北極圏のエネルギー開発事業に参加するのを後押ししたいという考えを示しました。
-- NHK NEWS WEB