UAE=アラブ首長国連邦を訪れている安倍総理大臣は、ムハンマド・アブダビ皇太子と会談し、日本企業が持つ油田の権益更新に謝意を伝えたうえで、先端科学技術や防衛など幅広い分野で協力を拡大し、両国の戦略的関係を強化する共同声明を発表しました。
中東を訪れている安倍総理大臣は、日本時間の午後、最初の訪問国UAEの首都アブダビにある大統領宮殿で、ムハンマド・アブダビ皇太子とおよそ1時間会談しました。
この中で安倍総理大臣は、日本企業が持つアブダビの海上油田の権益が40年間延長されたことに謝意を伝えました。
そのうえで両者は、エネルギー分野だけでなく、先端科学技術や防衛、経済など幅広い分野で協力を拡大していくことで一致し、両国の戦略的関係を強化する共同声明を発表しました。
声明では、UAEの観測衛星を年内に日本のロケットで打ち上げるなど宇宙開発での協力や、国産の輸送機など防衛装備品の輸出を含む防衛協力の促進が盛り込まれました。
また、経済分野では、日本企業の投資を促すための投資協定の締結で合意しました。さらに両者は、イランの核合意をめぐる問題や長引くシリア問題など、中東の地域情勢をめぐっても意見を交わしました。
-- NHK NEWS WEB