今月から来月にかけても、チーズや小麦粉など暮らしに身近な商品の値上げが相次ぎます。
このうち家庭用のチーズは、雪印メグミルクと森永乳業が1日の出荷分から、明治が来月1日から、いずれも大半の商品で、値上げや内容量を減らす実質的な値上げを行います。原料となる生乳の価格が引き上げられたためで、値上げ幅は、雪印メグミルクが4%から17%、森永乳業が2%から6%、明治が4%から11%となっています。
納豆は、原料の大豆の価格や人件費の上昇を理由に、タカノフーズが先月に続いて1日から5種類の商品を値上げするほか、Mizkanが来月1日から10種類の商品を値上げします。いずれも値上げ幅は10%から20%です。
パンでは、アメリカでレーズンの原料となるブドウが不作だったなどとして、山崎製パンが1日の出荷分からレーズンを使った食パンなど7種類の商品で、値上げや内容量を減らす実質的な値上げを行います。
また輸入小麦の価格が引き上げられたことを受けて、製粉大手が、業務用の小麦粉を来月20日の出荷分から値上げするほか、家庭用も一部で7月から値上げする動きが出ています。
日用品では、ティッシュペーパーなどの家庭用の紙について、王子ネピアと大王製紙が1日の出荷分から価格を10%以上値上げする方針を決め、小売業者などと価格交渉を進めています。
この春は、食料品を中心に値上げが相次ぎましたが、その後も原材料価格や物流費の上昇などを背景にした値上げの動きが続いていて、家計への影響がさらに広がりそうです。
-- NHK NEWS WEB