16年前、東京・世田谷区の住宅で、会社員の一家4人が殺害された事件で、命日の30日、会社員の85歳の母親が墓参りをし、「なんで子どもを含む4人が殺害されたのか理由がわからなく、そこがいちばん知りたい」と述べ、事件の解決を訴えました。
平成12年の大みそかに、世田谷区上祖師谷で会社員の宮沢みきおさん(当時44)は、妻と2人の子どもとともに自宅で殺害されているのが見つかり、一家4人は前日の30日の深夜に事件に巻き込まれたと見られています。
事件は未解決のまま16年を迎え、4人の命日の30日、みきおさんの母親の節子さん(85)が埼玉県内にある霊園を訪れ、墓参りをしました。
墓には4人のほか、事件を受けて殺人事件などの時効の撤廃に取り組み、解決を見ないで4年前に亡くなった夫の良行さん(当時84)も眠っていて、節子さんは線香をあげたあと、手を合わせて祈りをささげていました。
墓参りのあと、節子さんは報道各社の取材に応じ、「事件からずいぶんと時間が経ち、自分はいつまで頑張れるかと思うが、皆には頑張っているよと報告した。孫たちは天国で今は成人して大きくなっているから、私が年をとっているのを心配していると思う」と述べました。そのうえで、「なんで子どもを含む4人が殺害されたのか理由がわからなく、そこがいちばん知りたい。早く解決してほしいので、犯人には自首してほしい」と述べ、事件の解決を訴えました。
-- NHK NEWS WEB