地球温暖化対策を進めるため、室内の冷房の温度を下げずに軽装で過ごすクールビズが1日から全国一斉に始まりました。
クールビズは、上着やネクタイを着用せず軽装で過ごすことで冷房の設定温度を28度を目安にして消費電力を減らす取り組みで、環境省が1日から9月末までの5か月間、全国で呼びかけて実施されます。
多くの省庁が集まる東京・霞が関でも、1日朝は、強い日ざしの中、ネクタイを外して出勤する人の姿が多く見られました。
環境省では、沖縄のかりゆしウエアを着たり、うちわを使ったりして仕事する人が見られ、スニーカーにアロハシャツ姿の29歳の男性職員は「足元や首元が涼しくて気持ちよく、仕事ができます」と話していました。
政府は、家庭から排出される温室効果ガスを2030年度に2013年度と比べておよそ40%、大幅に削減する目標を掲げています。
環境省は、クールビズに合わせて、冷房が効いた1つの部屋に集まって冷房の使用頻度を減らすクールシェアの取り組みも呼びかけています。
環境省国民生活対策室の林俊宏室長は「ライフスタイルの見直しが非常に大切です。当たり前の生活を変えて脱炭素化に向かえるよう、企業や家庭で取り組んでほしい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB