メーデーの1日、各地で労働組合の集会が開かれ、全労連の中央メーデーでは、先週、衆議院で審議入りした働き方改革関連法案の廃案や最低賃金の引き上げなどを訴えました。
東京・渋谷区の代々木公園で開かれた全労連の中央メーデーには、全労連の発表でおよそ2万8000人が参加しました。
全労連の小田川義和議長は、先週、衆議院で審議入りした働き方改革関連法案について「高度プロフェッショナル制度を創設する『働かせ方改悪法案』を廃案に追い込み、過労死のない職場を実現する決意を固めよう」と訴えました。
このあと、集会では、「貧困と格差が拡大し日本経済のゆがみが広がっている」として、最低賃金を時給1500円に引き上げる目標などを盛り込んだメーデー宣言を採択しました。
都内の自動車教習所で働く40代の男性は「『働き方改革』と言われても、残業しないと生活が成り立たない。長時間労働を是正するとともに、基本給を上げてもらえるようにしてほしい」と話していました。
また、30代のアルバイトの女性は「アルバイトの時給は上がっているが、それでも正社員とは大きな差がある。賃金を上げてほしい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB