エルビス・プレスリーやＢ・Ｂ・キングなど、多くのミュージシャンが愛用したことで知られるアメリカの老舗ギターメーカー、ギブソン・ブランズが経営破綻しました。今後は楽器の生産を続けながら経営再建を目指すということです。
アメリカのギブソン・ブランズは１日、裁判所に日本の民事再生法に当たる連邦破産法１１条の適用を申請したと発表し、経営破綻しました。
ギブソンは１８９４年に創業し、南部テネシー州に本社を置くギターメーカーで、エルビス・プレスリーやブルースの王様と呼ばれたＢ・Ｂ・キング、それに、ビートルズのジョン・レノンなど、数々の著名なミュージシャンが愛用したことで知られています。
ギブソンは、日本の音響機器メーカー、オンキヨーに出資したり、ヨーロッパの企業のオーディオ部門を買収したりするなど事業の拡大を進めてきましたが、これらが経営を圧迫し業績が悪化していたということで、今後は楽器の生産を続けながら経営再建を目指すということです。
ギブソン・ブランズのジャスキヴィッツＣＥＯは「今回の破綻申請はギブソンの音や技術を将来に残すための選択だ」と述べ、本業に専念することで立て直しを図る考えを強調しました。
-- NHK NEWS WEB
