パキスタンの首都イスラマバードの新たな空の玄関口となる国際空港が中国企業の支援を受けて完成し、1日、記念の式典が開かれました。
イスラマバード近郊に新たに完成した国際空港で開かれた式典では、アバシ首相が、「航空業界は挑戦のしがいがあるダイナミックな業界だ。変化が激しいため、私たちも変化しないと取り残されてしまう」とあいさつしました。
イスラマバード国際空港は2007年に着工しましたが、3回にわたって政権が交代したことなどから工事の進捗(しんちょく)が大幅に遅れ、日本円でおよそ990億円をかけてようやく完成しました。
このうち、年間900万人が利用できる空港ターミナルは中国の大手国有企業とパキスタン軍に関連する建設会社との共同事業体によって建設され、工事のおよそ7割を中国側が担っています。
「一帯一路」構想を掲げながらパキスタンへの進出を加速させている中国による支援が際立つ形となりました。新空港の運用は3日から始まる予定です。
-- NHK NEWS WEB