熊本地震で大きな被害を受けた益城町では、仮設住宅で暮らす人たちが食材の買い出しをして新年を迎える準備をしています。
益城町小谷の仮設団地には県内で最も多い500余りの仮設住宅があり、大手スーパーが仮設の店舗を出店しています。店内には、年越しそばや正月用の餅やかまぼこなどが並べられ、仮設住宅で暮らす人たちが次々と訪れて買い求めていました。
自宅が全壊したという42歳の女性は「地震の前は両親を含めて家族8人で暮らしていましたが、いまは仮設住宅で別々に暮らしています。例年よりも買う量が少なくなりました」と話していました。
また、夫婦2人で暮らす67歳の女性は子どもの家族が来ているということで、「たけのこの水煮などお雑煮やそばに使う材料を買いました。久しぶりに家族そろっての食事がうれしいです」と話していました。
このほか、孫と買い物に訪れた69歳の女性は「孫と一緒に過ごす時間がいちばん元気をもらえます。来年は家を建て直して、もっと孫たちと過ごす時間を増やしたいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB