アメリカで2日、飛行中の旅客機の窓が突然割れ、旅客機は近くの空港に緊急着陸しました。運航していた会社は先月には旅客機のエンジンが大破して客席の窓が割れ乗客1人が死亡する事故を起こしていて、安全性に対する懸念が高まりそうです。
アメリカで2日、中西部イリノイ州からニューヨーク近郊に向かっていたサウスウエスト航空の旅客機の客室の窓が突然割れ、旅客機は近くの空港に緊急着陸しました。
航空会社によりますと、70人余りの乗客が乗っていたということですが、これまでのところ、けがをした人がいるという情報は入っていません。
乗客が機内で撮影した写真では、主翼付近の窓に縦にひびが入り、割れているのが確認できます。
地元メディアは乗客の話として「とても大きな音がした。窓の一部がなくなっていて怖かった」と伝えています。
サウスウエスト航空はアメリカ各地を結ぶ国内線を運航する大手航空会社で、事前に座席を指定できないなどサービスを限定する一方で運賃を抑える、独自の経営で利用者を増やしてきました。
しかし先月17日にはエンジンが大破して客室の窓が割れ、乗客1人が死亡する事故を起こし、AP通信は今回の事故について「最悪のタイミングだ」と伝えています。
アメリカのFAA=連邦航空局は窓が割れた原因を調べることにしていますが、今後、安全性に対する懸念が高まりそうです。
-- NHK NEWS WEB