インド東部で、炭鉱の作業場につながるトンネルの天井部分が崩落し、これまでに作業員9人が死亡して、現在も30人ほどが閉じ込められていると見られ、救出作業が続いています。
インド東部ジャルカンド州の州政府が所有する炭鉱で、29日夜、作業場につながるトンネルの天井部分が崩落し、中にいた作業員が閉じ込められました。
事故の対応にあたっている政府の当局によりますと、これまでに作業員9人の死亡が確認され、現在も30人ほどが閉じ込められていると見られていて、重機などを使った救出作業が続けられています。
事故が起きたジャルカンド州は鉱山が数多くあることで知られ、国内で生産される石炭のおよそ3割がこの州で生産されています。
経済成長に伴い電力の消費が増えているインドでは、火力発電用の石炭の需要が高まっていて、地元のメディアは、州政府の委託を受けた民間企業が石炭の採掘を急ぐあまり、安全を確保しないまま劣悪な条件で作業を行っていたのではないかと指摘しています。
-- NHK NEWS WEB