日産自動車は、ヨーロッパでディーゼルエンジンを搭載する乗用車の販売から撤退する方針を固めました。
ディーゼル車はガソリン車よりも燃費がよいことを理由にヨーロッパで人気が高まり、日産はSUV=多目的スポーツ車やコンパクトカーなど幅広い車種にディーゼルエンジンを搭載し、販売してきました。
しかし、ドイツの「フォルクスワーゲン」が3年前に起こした排ガスの不正問題をきっかけに、ヨーロッパでは消費者のディーゼル離れが進んだうえ、各国でディーゼル車への環境規制を一段と厳しくする動きが相次いでいます。
このため、日産はヨーロッパで販売する乗用車のすべての車種で次のモデルからディーゼルエンジンを搭載しない方針を固め、ディーゼル車の販売から段階的に撤退することになりました。
日産は今後、ハイブリッド車や走行中に排ガスを出さない電気自動車の販売を拡大させる方針です。
ヨーロッパでは、多くのメーカーでディーゼル車から電気自動車などにシフトする動きが広がっており、トヨタ自動車もディーゼル車の販売を縮小する方針を打ち出しています。
-- NHK NEWS WEB