再生可能エネルギーの普及を後押しするため、経済産業省は今月から、太陽光などで発電された電力をめぐり新たな市場を設けることになりました。
地球温暖化対策への関心の高まりから、企業や家庭の間では太陽光や風力など再生可能エネルギーの活用に積極的な姿勢を示したいというニーズが出てきています。
このため経済産業省は今月14日から、再生可能エネルギーで発電した電力に関連し新たな市場を設けることになりました。
市場で取り引きされるのは、全国で発電される太陽光や風力などの再生可能エネルギーの発電量に合わせて発行される「証書」です。
太陽光などで発電した電力を直接取り引きするわけではありませんが、電力の販売会社が市場で「証書」を購入すると再生可能エネルギーによる電力を調達したと見なされます。
仮に、電力の販売会社が販売している電力量と同じだけの「証書」を購入すれば、利用者に供給する電力に「再生可能エネルギー実質100%」などと示すことができます。
このため再生可能エネルギーの活用に積極的な姿勢を示したい企業などは、こうした販売会社から電力を購入することができるようになります。
経済産業省は、この市場の活性化を通じて再生可能エネルギーの普及を図りたいとしています。
-- NHK NEWS WEB