雪印メグミルクの子会社による牧草などの種の品種偽装の問題について、齋藤農林水産大臣は、種苗の流通に対する信頼を損なうものだとして、業界全体に対し再発防止の徹底を求める考えを示しました。
この問題は、雪印メグミルクの子会社で札幌市に本社がある雪印種苗が、長年にわたって、牧草の種などを別の品種に偽装したりほかの品種を混ぜたりして販売し、組織的な隠蔽も行われていたもので、農林水産省が、再発防止策などについて報告するよう求める命令を出しています。
これについて、齋藤農林水産大臣は8日の閣議のあとの記者会見で、「種苗の流通に対する社会的信頼を損なうもので大変遺憾だ。雪印グループ全体に対し、今回の件に猛省を促したい」と厳しく批判しました。
そのうえで、齋藤大臣は「まずは雪印種苗に徹底した再発防止策をやってもらうことだが、十分な再発防止と種苗流通の適正化が図られるよう業界全体をしっかり指導していきたい」と述べて、業界全体に対しても再発防止の徹底を求める考えを示しました。
-- NHK NEWS WEB