ことし3月の給与総額は平均で28万円余りとなり、物価の変動分を反映した実質賃金は4か月ぶりのプラスとなりました。
厚生労働省が全国のおよそ3万3000の事業所を対象に行った調査の速報値によりますと、基本給やボーナス、残業代などを合わせたことし3月の給与総額は、働く人1人当たりの平均で28万4464円と、前の年の同じ月を2.1%上回り、8か月連続で増加しました。
このうち、基本給など決まって支給する給与は、前の年の同じ月より1.3%増えて26万4233円、ボーナスなど特別に支払われた給与は12.8%増えて2万231円でした。
また、物価の変動分を反映した実質賃金は前の年の同じ月より0.8%増加し、4か月ぶりのプラスとなりました。
厚生労働省は「基本給が堅調に伸びたことで、給与総額は緩やかな増加傾向が続いていて、生鮮食品などの物価の上昇が縮小したことを受け、実質賃金も増加した」としています。
-- NHK NEWS WEB