通信大手ソフトバンクグループのことし3月期の決算は、最終的な利益が2年連続で1兆円を超えました。去年設立したファンドなどを通じて保有している株式が値上がりしたためです。
ソフトバンクグループが発表したことし3月期のグループ全体の決算によりますと、売り上げは、前の年度に比べ2.9%多い9兆1587億円で、最終的な利益は27.2%少ない1兆389億円でした。
最終的な利益は大きく減少しましたが、2年連続で1兆円を超えました。
中国のネット通販最大手「アリババ」やアメリカの半導体メーカー「エヌビディア」など、去年設立したファンドなどを通じて保有している株式が値上がりしたことや傘下のアメリカの携帯電話会社「スプリント」が、トランプ政権が行う法人税減税の効果を受けて、利益を押し上げたことが主な要因です。
孫正義社長は記者会見で、「グループ全体では順調に成長を続けていると見ている。ファンドで世界ナンバーワンの企業に出資を続け、AIやIoTなど情報革命を進めていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB