鉄道をはじめとしたインフラの老朽化が課題となっているアメリカのニューヨークで、持続可能な都市づくりを考えるイベントが開かれ、日本企業が最新の技術をアピールしました。
ニューヨークでは、信号システムが老朽化するなどして脱線事故がたびたび起きているほか、エネルギー効率が悪い古いビルが多く、都市全体の老朽化が課題となっています。
こうした課題を解決し、効率的で持続可能な都市の実現を目指そうというイベントが9日、ニューヨークで開かれ、日本企業も出展しました。
このうち清水建設は、パネルディスカッションで、エネルギー効率が高く温室効果ガスの排出を6割以上減らしたビルについて紹介しました。
また日立製作所は、地下鉄の運転席に設置したビデオカメラの映像を解析するなどして、運転士に車両の位置情報や信号などを知らせるシステムを紹介し、ニューヨーク州の交通政策の責任者に対し、コストを抑えながら安全性を高めることができるとアピールしていました。
日立アメリカ社の秋山有史副社長は「老朽化したインフラについて、いかに投資を少なく、効率的に市民の安全を守るか大きなテーマなので、総力を挙げて貢献したい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB