7月第3月曜日の祝日「海の日」は、もともとは7月20日と決まっていて、一部の国会議員が元に戻そうという動きを進めています。これに観光業界が反対して、10日に会見し、元に戻れば3連休でなくなり経済にはマイナスだと訴えました。
7月の祝日「海の日」は、制定当時は7月20日に固定されていましたが、3連休を増やして観光振興につなげようと、今は7月の第3月曜日に定められています。
一方、一部の国会議員で作る超党派の議員連盟が、東京オリンピックが開かれる2020年は開会式の前日の7月23日を海の日にして、2021年以降は制定当時の7月20日に戻す法改正を目指しています。
この動きに10日、旅行会社や旅館などの業界団体や航空会社、鉄道会社の幹部がそろって記者会見し、反対する考えを表明しました。日本旅行業協会の会長を務めるJTBの田川博己会長は「海の日の3連休は国民にも浸透している。観光振興を進める国の政策とも逆行する」と述べました。
会見では、海の日を含めた3連休がなくなると旅行をする人が減り、経済的な影響は2000億円余りに上るという試算を示し、慎重に議論するよう訴えました。
-- NHK NEWS WEB