女性専用のシェアハウスを運営していた東京の「スマートデイズ」が経営破綻した問題で、オーナーへの融資を手がけていた「スルガ銀行」の一部の行員が内部調査に対し、融資の審査が通りやすくなるよう預金残高などの書類が改ざんされた疑いを認識していたと答えていることがわかりました。
静岡県の「スルガ銀行」は、東京の不動産会社「スマートデイズ」が運営していた女性専用のシェアハウスのオーナーの多くに資金を融資していました。しかし、入居者が集まらずに、スマートデイズが先月、経営破綻したためおよそ700人のオーナーの中には、多額の借金を抱える人も出て大きな問題となっています。
スルガ銀行は融資に問題がなかったか内部調査を進めていますが、関係者によりますと、一部の行員が審査が通りやすくなるよう預金残高などの書類が改ざんされた疑いを認識していたと答えているということです。
内部調査の状況は、スルガ銀行に立ち入り検査に入っている金融庁も把握していて、融資の実態を詳しく調べています。
この問題でオーナー側の弁護団は、書類の改ざんはオーナーに知らされないまま、スマートデイズと提携していた販売会社やスルガ銀行の行員が関与して行われていた疑いが強いとして、銀行の責任を厳しく追及しています。
-- NHK NEWS WEB