安倍総理大臣は、公賓として日本を訪れている中国の李克強首相とともに、北海道のトヨタ自動車の子会社を視察したあと、観光牧場のレストランで昼食をともにするなどして歓待し、両国の関係改善に向けた意欲を示しました。
安倍総理大臣は、公賓として日本を訪れている中国の李克強首相とともに、11日午前、札幌市で開かれた地方都市の交流を推進する会合に出席しました。
この中で、安倍総理大臣は、「日中両国の友好都市交流は、日中関係がどのような状況にあるときでも、両国の絆を途切れることなくつなぎとめ受け継がれてきた」と述べ、両国の関係強化に向けて、地方都市などの交流を推進していく考えを強調しました。
また李首相は、「私が日本を公式訪問した目的は、日中平和友好条約の精神に立ち戻り、中日関係を再び正常な軌道に戻すためであり、さらに長期的、安定的に発展させていきたい」と述べ、日中関係の発展に強い意欲を示しました。
このあと安倍総理大臣は、李首相とともに、苫小牧市にあるトヨタ自動車の子会社を訪れ、トヨタ自動車の豊田章男社長の案内で、水素を燃料に走る燃料電池車などを視察したほか、恵庭市の観光牧場にあるレストランで昼食をともにしたあと施設内を散策するなどして歓待し、関係改善に向けた意欲を示しました。
李首相は、午後2時すぎ、安倍総理大臣らが見送る中、4日間にわたる東京と北海道での日程を終え、特別機で新千歳空港をたち、帰国の途につきました。
-- NHK NEWS WEB