タイに拠点を持つ日本の地方銀行19行が、ビジネスチャンスの拡大を目指してタイに進出している日系企業どうしを引き合わせる大規模なビジネス交流会を開きました。
この交流会はタイの首都バンコクに拠点を持つ日本の地方銀行19行が共同で開いたもので、11日夜の交流会には、各行の取引先の日系企業、480社が参加し、600人近くが集まりました。
タイに進出している日系企業どうしを引き合わせて新たなビジネスにつなげてもらうのが狙いで、会場の各テーブルを参加企業が行き来して面談が行われました。
長引く低金利や人口減少に伴う市場の縮小などで日本の金融機関の経営環境は厳しさを増しており、主催した19行は、各行の取引先のビジネス支援を通じて融資にもつなげたい考えです。
静岡県に本社がある物流会社の役員は「タイは進出企業が5000社もあるので、接点が取りにくい企業も多い。このチャンスを活用させてもらって、商売を広げていきたい」と話していました。
千葉銀行の駐在員事務所長で、バンコク地方銀行所長会の天野宏隆会長は「北海道から九州までさまざまな業種の企業が参加しているので、これまで知り合うことができなかったお客様を銀行を通してつなぐことでビジネスチャンスにしていただきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB