13日は「母の日」です。母親に日ごろの感謝の気持ちを伝える日ですが、最近は亡くなった母親の墓参りに訪れる人も多く見られるようになっています。
母の日を前にした12日、横浜市内の霊園では母親のお墓にカーネーションを供えている人がいました。墓参りに訪れた50代の女性は、11年前に母親を76歳で亡くしたということで、「もう会えないけど、ここに来れば会えるかなという気持ちで来ました。生きているときは毎年、プレゼントをしていましたが、今となってはお墓に来ることが最高のプレゼントかなと思います。母はもともと花が好きで、母の日といえばカーネーションなので花束に入れてみました」と話していました。
線香メーカーが1000人余りを対象に行った調査では、去年、母の日にあわせて墓参りをしたと答えたのは7.5%に当たる77人で、10年前のおよそ1.5倍に増えているということです。
母の日は110年前の1908年に、アメリカ・ウェストバージニア州の教会で、アンナ・ジャービスさんという女性が亡くなった母親をしのぶ会を開き、白いカーネーションを祭壇にささげたことが始まりだとされています。
母の日をめぐる最近の動きは、およそ1世紀を経て、その原点を見つめ直すものと言えそうです。
-- NHK NEWS WEB