経済成長が続くベトナムの北部に、大型のコンテナ船が接岸できる港が日本の支援で完成し、東南アジアの新たな物流の拠点となることが期待されています。
ベトナム北部の港湾都市、ハイフォンに完成した港は、総事業費1400億円のおよそ8割に、日本のODA=政府開発援助が活用され、日本企業も運営に加わります。
13日開かれた開港を祝う式典で、フック首相は「これまで緊密に連携し、協力してくれた日本に感謝したい。港が効果的に運営され、地域の発展につながることを期待する」とあいさつしました。
これまで、ベトナム北部には大型船が接岸できる港がなく、欧米に輸出する時は、シンガポールや香港でコンテナを積みかえていましたが新しい港は水深が14メートルと深く、大型船も接岸できるようになったため、物流コストの大幅な削減が期待されています。
港の運営会社に出資している商船三井の池田潤一郎社長は「積みかえにかかっていた費用と時間を削減することで、競争力のあるサービスが提供できる。今後は、アメリカやヨーロッパ向けの直航の路線を誘致したい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB