人気漫画をインターネット上に無断で掲載していた「漫画村」という海賊版サイトについて、福岡県警察本部などが、被害を訴える大手出版社から告訴状の提出を受け、著作権法違反の疑いで捜査を進めていることがわかりました。
「漫画村」は、人気漫画の単行本や漫画雑誌のほか、週刊誌や女性誌などをインターネット上に無断で公開していた海賊版サイトで、漫画が無料で閲覧できるようになっていたことから、広告収入をもとに運営されていたと見られています。
サイトは先月閉鎖されましたが、福岡県警察本部などが、被害を訴える複数の大手出版社から告訴状の提出を受けて、著作権法違反の疑いで捜査を進めていることが警察への取材でわかりました。
海賊版対策を進める業界団体、コンテンツ海外流通促進機構によりますと、「漫画村」による被害は去年9月からの半年間でおよそ3192億円にのぼると推計されています。
警察はサイバー犯罪を捜査する専門部署を中心に情報収集にあたり、サイトを運営していた人物の特定を進めています。
-- NHK NEWS WEB