世界3大映画祭の1つ、フランスのカンヌ映画祭で最優秀賞を競うコンペティション部門にノミネートされている是枝裕和監督の「万引き家族」が公式上映され、観客から盛大な拍手が送られました。
ことしのカンヌ映画祭には、最優秀賞のパルムドールを競うコンペティション部門に日本から是枝監督の「万引き家族」と、濱口竜介監督の「寝ても覚めても」の2作品がノミネートされています。
このうち「万引き家族」が13日夜、公式上映され、是枝監督と出演したリリー・フランキーさんや安藤サクラさんなど5人の俳優が、上映会場につながるレッドカーペットを歩き報道陣に笑顔を見せていました。
「万引き家族」は東京の下町で年金をあてに暮らしながら、足りない生活費を万引きで稼ぐ家族の物語で、きずなの在り方を問いかける作品です。
上映が終わると観客は立ち上がって盛大な拍手を送っていました。
是枝監督は「客席と一体感のあるとてもよい上映だったと思う。ある種、特殊な家族を描いているが、血を超えて家族はできるのかというぼくの問いかけみたいなものが普遍的なものとして届いたのではないか」と手応えを語っていました。
また、リリー・フランキーさんは「初めて観客として見たがすばらしい映画だなと思ったし、最後に頂いた拍手はおつきあいでしているんではなく、ほんとに思いのこもった拍手ですごくよい経験をした」と話していました。カンヌ映画祭の最優秀賞は最終日の19日に発表されます。
-- NHK NEWS WEB