京都三大祭りの一つ、「葵祭」が15日行われ、平安装束に身を包んだ行列が都大路を練り歩いています。
葵祭は、およそ1400年前に欽明天皇が五穀豊じょうを祈って馬を走らせたのがはじまりとされています。
行列が出発する京都市上京区の京都御所では、十二ひとえに身を包んだ祭りの主役、「斎王代」を務める京都市在住の会社員、坂下志保さん(23)が、「天気に恵まれ感謝しています。伝統の重みを感じながら頑張ります」と抱負を述べました。
そして、斎王代が「こし」に乗り込むと平安装束に身を包み、祭りの名前の由来となった植物のフタバアオイを飾りつけたおよそ500人の優雅な行列が出発しました。
沿道には多くの観光客が詰めかけ、華やかな平安絵巻を楽しんでいました。大津市から訪れた50代の女性は「斎王代がきれいで昔の姫君はこんな感じだったのかと思いをはせました」と話していました。
また東京から来た70代の男性は「京都らしい立派な行列に見入りました。伝統を守り続けるのは簡単なことではないと思います」と話していました。
葵祭の行列は下鴨神社で神事を行ったあと、午後には上賀茂神社に向かいます。
-- NHK NEWS WEB