国産ウイスキーの人気が予想以上に高まり、作るのに長い時間がかかる原酒が不足しているとして、大手メーカーのサントリーは、一部の商品の販売を休止することになりました。
サントリーホールディングスによりますと、販売が休止されるのは国産ウイスキーのうち、白州12年と響17年の2種類です。
早ければ来月からことし9月ごろにかけて在庫がなくなり、そのまま販売が休止される見通しです。
ウイスキーは、国産の銘柄が世界的な賞を獲得したことや、サントリーなどの主要メーカーが炭酸水で割るハイボールの販売に力を入れたことでブームとなり、国内の出荷量はこの10年で2倍以上に増えています。
今回、休止となる商品は原酒の熟成期間が少なくとも12年ないし17年必要になりますが、その当時はブームになる前で原酒の生産量が少なく、特に不足しているということです。
サントリーはここ数年の需要の増加に対応し、原酒をつくる蒸留釜を増設するなどして生産量を増やしてきましたが、それでも需要を賄いきれなくなった形です。
サントリーでは「販売の再開には需要に見合った量の原酒を確保しなければならないが、現時点では見通しはたっていない」と話しています。
-- NHK NEWS WEB