レンタル大手、TSUTAYAを展開する会社が、写真の現像などを手がけるキタムラを傘下に収めるため、TOB=株式の公開買い付けを行うことになりました。
発表によりますと、TSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブは、子会社を通じて、写真の現像やカメラの販売などを手がけるキタムラに16日からTOBを行います。
カルチュア・コンビニエンス・クラブは、現在、キタムラの株式の30%近くを保有していますが、今回、グループですべての株式を取得することを目指します。
買い付けには最大で180億円を投じ、キタムラは上場廃止となる見通しです。
キタムラは、「カメラのキタムラ」など全国におよそ1180店舗を展開していますが、スマートフォンが普及し写真を現像する人が減る中で、厳しい経営が続いています。
両社は、顧客データを相互に活用するほか、キタムラが持つ写真関連のノウハウを生かし新たな事業を検討するとしています。
カルチュア・コンビニエンス・クラブは、DVDやCDレンタルの市場が縮小する中で、老舗出版社を相次いで傘下に収めるなど事業の多角化を進めています。
-- NHK NEWS WEB