飛行機のトイレに金塊5キロを隠して密輸しようとしたとして、関税法違反などの罪に問われている5人のうち、指示役とみられるスリランカ人の男2人の初公判が名古屋地方裁判所で開かれ、2人は起訴された内容を認めました。
去年7月、台湾から中部空港を経由し、羽田空港に向かう飛行機のトイレに金塊5キロ、およそ2280万円分を隠して密輸しようとしたとして、5人が関税法違反などの罪で起訴されました。
この飛行機は、中部空港で国内線に切り替わり、税関が中部空港に到着した機内を調べたところ、トイレのパネルの裏から金塊が見つかったということです。
15日は5人のうち、いずれもスリランカ人で犯行を指示したとみられる愛知県安城市の会社役員、ムハメッド・ラフイーク・ムハメッド・リザニ被告(48)と、名古屋市の会社員、モハメド・ラフィーク・リザ・モハメド被告(37)の2人の初公判が名古屋地方裁判所で開かれ、いずれも起訴された内容を認めました。
このあと検察は「リザニ被告は、海外にいる共犯者に金塊の密輸をもちかけられ、報酬目当てに自分の会社の従業員などとともに密輸を始めた。税関検査のない国内線に切り替わる飛行機を利用する手法をほかの男らに説明し実行した」などと指摘しました。
-- NHK NEWS WEB