大学生の採用面接が来月解禁されるのを待たずに、企業から内定を得た学生の割合がすでに40%を超えたことが、民間企業の調査でわかりました。
大学生の採用面接は、経団連の指針に沿って毎年6月に解禁されますが、大手人材サービス会社「リクルートキャリア」が行った調査の速報によりますと、来年春に卒業する大学生の就職内定率は、今月1日時点で42.8%でした。
これは前の年に比べて7ポイント以上高く、特に「理系」の学生は52%と高い水準となっています。
調査を行った会社は、人手不足が続く中、経団連に加盟していないIT系のベンチャー企業などが、優秀な学生をいち早く獲得しようと採用活動を早めていることが背景にあると見ています。
一方、就職活動を継続している大学生の割合は、今月1日時点で87.5%に上っています。
調査を行った会社は「内定を確保している一方で、本命となる大手企業の採用面接を待っている学生も多いことがうかがえる」と話しています。
-- NHK NEWS WEB