中国を訪れている北朝鮮高官の代表団は、経済視察を行うため、17日、滞在先の北京から地方都市に向けて出発しました。北朝鮮経済の立て直しに向けて中国からの経済協力や制裁緩和を見据えた動きという見方が出ています。
今月14日から中国・北京を訪れている北朝鮮のパク・テソン朝鮮労働党副委員長や、地方のトップからなる代表団は、北京での日程を終え、17日午前、空港に到着しました。
NHKの取材班が撮影した映像には、代表団が乗り込んだ車列が、国内線の要人専用の入り口から入っていくのが確認できます。
中朝関係に詳しい関係者によりますと、代表団は経済視察を行うため、内陸部の陝西省や上海などを訪れるということです。
代表団は16日まで北京市内の農業研究施設やインフラ関連の企業を視察したことをNHKの取材班が確認しています。
中国の習近平国家主席は16日の代表団との会談で、「北朝鮮の経済発展と民生の改善を支持する」と述べていて、北朝鮮経済の立て直しに向けて中国からの経済協力や制裁緩和を見据えた動きという見方が出ています。
-- NHK NEWS WEB