息子を装ったオレオレ詐欺の電話で、高齢の女性から300万円をだまし取ったとして暴力団員が逮捕され、警視庁は全国で12億円以上をだまし取っていた詐欺グループの主犯格と見て調べています。
逮捕されたのは住吉会系の暴力団員で、東京・品川区に住む秋田亮佑容疑者(31)です。
警視庁の調べによりますと、3年前の平成27年10月、「会社の同僚を妊娠させてしまい示談金が必要だ」という長男を装った電話を受けた千葉市の80代の女性から300万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いが持たれています。
秋田容疑者は少なくとも100人近くいる詐欺グループの主犯格と見られ、うその電話をかける役に指示を出したり、だまし取った金を管理して配分を決めたりしていたということです。警視庁などはこれまでにこのグループの60人余りを逮捕し、捜査を進めていました。
警視庁はこのグループが3年間に全国の高齢者など、およそ200人から合わせて12億円以上をだまし取っていたと見て調べています。
警視庁は捜査に支障が生じるとして、秋田容疑者が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB