ことし2月、大阪 生野区でショベルカーが歩道に突っ込み11歳の女の子が死亡した事故で、逮捕された運転手の男はてんかんの持病があり、薬を処方されていたことが捜査関係者への取材でわかりました。警察は、当時、薬を服用していたのかなど病気と事故との関係を慎重に調べています。
ことし2月、大阪 生野区の交差点でショベルカーが歩道に突っ込み、近くの聴覚支援学校に通う井出安優香さん(11)が死亡し、ほかの児童や教員合わせて4人が重軽傷を負いました。
警察はショベルカーを運転していた大阪・西成区の建設会社の従業員、佐野拓哉容疑者(35)をその場で逮捕し、過失運転致死傷の疑いで検察庁に送りました。
警察によりますと、ショベルカーは交差点の手前でいったん止まっていたものの、急に動き出して信号待ちをしていた児童の列に突っ込んだということです。
さらに警察が調べたところ、佐野容疑者にはてんかんの持病があり、医療機関から薬を処方されていたことが捜査関係者への取材で新たにわかりました。警察は、当時、薬を服用していたのかなど、病気と事故との関係を慎重に調べています。
この事故で、検察庁は専門家による精神鑑定の結果などを踏まえ、起訴するかどうかを今月22日にも判断する見通しです。
-- NHK NEWS WEB