ことし、アメリカのカリフォルニア州で「ハイブリッド車」がエコカーの対象から外されるなど、海外で自動車の排ガス規制を強化する動きが相次いでいることから、メーカーの間では走行中に排ガスを出さない電気自動車の開発や販売を強化する動きがさらに加速しそうです。
アメリカ・カリフォルニア州は、自動車メーカーに対して一定の割合でエコカーの販売を義務づけていますが、ことし秋からガソリンエンジンを搭載する「ハイブリッド車」がエコカーの対象から外されます。
このため、世界の自動車メーカーは、走行中に排ガスを出さない電気自動車の開発や販売を強化することにしていています。
このうち、高価格帯の電気自動車で知られるアメリカのテスラモーターズは、価格をいまの主力モデルの半額に抑えた新型車をことし後半から来年にかけて販売する見通しです。
一方、日本のメーカーも、ハイブリッド車を強みとするトヨタ自動車が2020年ごろに電気自動車の量産を目指す方針を示したほか、すでに電気自動車の販売に力を入れている日産自動車は1度の充電で走行できる距離を伸ばした電気自動車の開発を進めています。
海外では、アメリカのほか中国やヨーロッパでも自動車の排ガス規制を強化する動きが相次いでおり、自動車メーカーは環境の負荷を減らす対応が一段と求められることになります。
-- NHK NEWS WEB