ソニーは、4月、社長が交代してから初めてとなる経営方針の説明会を開き、自動運転に必要な自動車向けセンサーの開発を進め、世界トップシェアを目指す方針を打ち出しました。
ソニーは22日、今年度から3年間の中期経営計画を発表しました。
先月、新たに就任した吉田憲一郎社長は、現在、収益の柱となっているスマートフォンのカメラに使う画像センサーの事業に引き続き、力を入れるとともに、今後、普及が見込まれる自動運転に必要な自動車向けの画像センサーの開発を進め、世界トップシェアを目指す方針を打ち出しました。
具体的には今後3年間で画像センサーを中心におよそ1兆円の設備投資を行うとしています。
吉田社長は「今後3年間はセンサーに力を入れて研究開発と設備投資を行う。自動運転時代の安全に貢献すべく事業の育成に取り組み、この領域をソニーの2020年代における社会への貢献の柱としたい」と述べました。
また、ソニーは、イギリスの伝説的ロックバンド、「クイーン」をはじめ、200万曲を超える楽曲の著作権を管理するアメリカの「EMI音楽出版」を子会社化すると発表しました。
親会社を買収するなど、およそ23億ドル、日本円にしておよそ2500億円をかけて、「EMI音楽出版」の株式の90%を保有して、音楽事業の強化を図ります。
-- NHK NEWS WEB