22日夜、名古屋市内の病院で精神鑑定のため「鑑定留置」されていた57歳の容疑者の男が病室の窓から逃げ出し、現在も行方がわからなくなっています。
22日午後9時ごろ、名古屋市守山区の国立病院機構東尾張病院に、刑事責任を問えるか調べるため鑑定留置されていた名古屋市西区の会社員、小倉泰裕容疑者(57)が2階の病室からいなくなっていることがわかりました。
警察などによりますと、病室のドアには外から鍵がかけられていましたが、異常を知らせるアラームが鳴り、当直の医師が病室を確認したところ、ベランダに面した窓が開いていて小倉容疑者の姿がなかったということです。
病室は1人部屋で、窓は10センチほどしか開かないようになっていましたが、力ずくで開けたとみられます。
小倉容疑者はことし2月に名古屋市緑区で元妻の家の勝手口に火をつけたとして、放火の疑いで逮捕され、その後、3月上旬から3か月間の予定で鑑定留置されて専門家による精神鑑定を受けていました。
小倉容疑者は身長1メートル67センチのやせ形だということです。東尾張病院は名鉄瀬戸線の印場駅から(いんば)北へおよそ2キロの住宅地にあり、警察は緊急配備を敷いて小倉容疑者の行方を捜査しています。
-- NHK NEWS WEB