名古屋市の病院で鑑定留置されていた容疑者の男が逃走している事件で、およそ20キロ離れた愛知県犬山市で自転車に乗った男とみられる人物が防犯カメラに写っていたことが、警察への取材でわかりました。警察は逃走の疑いで逮捕状を取って行方を追っています。
逃走しているのは、ことし2月、元妻の家の勝手口に火をつけた疑いで逮捕され、精神鑑定のため鑑定留置されていた名古屋市の会社員、小倉泰裕容疑者(57)です。
小倉容疑者は22日午後9時すぎ、名古屋市守山区の国立病院機構東尾張病院の2階の病室からいなくなっているのがわかり、警察は逃走の疑いで逮捕状を取って行方を追っています。
これまでの調べで、およそ20キロ離れた愛知県犬山市内で、自転車に乗った似た人物が南のほうへ向かう様子が防犯カメラに写っていたことが、警察への取材でわかりました。
23日朝早くには、同じ犬山市内のコンビニエンスストアの公衆電話からの発信で、小倉容疑者とみられる人物から勤め先の同僚に電話があったということです。
小倉容疑者は身長1メートル67センチでやせ形、髪は黒色で短く、長袖のシャツに長ズボンだったということで、10センチほど開く病室の窓をこじ開けて逃走したとみられています。
窓の外の配管には数枚の衣服がくくりつけられていたことから、警察は、これをつたって逃げたとみて詳しい状況を調べています。
-- NHK NEWS WEB