大手メーカーで品質管理をめぐる不正が相次いだことから、JISと呼ばれる規格に違反した場合の罰金を大幅に引き上げるなどした法律が23日の参議院本会議で可決・成立しました。
神戸製鋼所や三菱マテリアルなど大手メーカーでは、去年以降、検査データの改ざんなどの不正が相次いで発覚しました。
このため、改正された法律では、法律に違反した場合の罰金の上限を現在の100万円から1億円へ大幅に引き上げます。
さらに、JISの対象に経営として品質管理を徹底する「経営管理」の分野を加え、生産現場だけでなく会社全体として不正を根絶するよう促します。
改正された法律では、このほか、工業製品を対象としてきたJISにサービス業の分野を新たに対象に加え、規格の名称を「日本工業規格」から「日本産業規格」に改めることも盛り込んでいます。
また、企業が保有するビッグデータの流出を防ぐため、第三者がデータを不正に取得した場合に企業が裁判所に差し止めを請求できるルールなども新たに盛り込まれました。
-- NHK NEWS WEB