名古屋市に本社がある大手セラミックスメーカーの日本ガイシは、送電線の絶縁体などとして使われる製品について、1990年代初めから顧客との間で決めた検査を行わないで販売していたことを明らかにしました。会社によりますと、品質に問題はないとしていますが、不適切に販売された製品はおよそ1億個に上るということです。
発表によりますと、日本ガイシは、1990年代初めから送電線の絶縁体として使われる「がいし」など11の製品で、電力会社などとの間で決めた検査を行わないで販売していたということです。
会社によりますと、社内の自主点検でわかったということで、対象となる製品の数はおよそ1億個に上るということです。
日本ガイシでは、自社の基準に基づく検査を行っていて、品質に問題はないとしていますが、今後、外部の弁護士が長年にわたって不適切な行為が行われた原因を調査し、その結果を踏まえ社内処分を検討する方針です。
記者会見した日本ガイシの大島卓社長は「自分たちの検査に過剰な自信を持ち、これでいいと思ってやり始めたことが常態化したのだと思う。本当に申し訳ございません」と陳謝しました。
-- NHK NEWS WEB