スーパーコンピューターの開発をめぐり国の助成金6億5000万円余りをだまし取った罪などに問われている東京のベンチャー企業の前社長が24日午後、保釈金8000万円を納めて東京拘置所から保釈されました。
東京のベンチャー企業「PEZYComputing」の前社長、齊藤元章被告(50)は、スーパーコンピューターの開発を支援する国の助成金合わせて6億5000万円余りをだまし取ったほか、およそ8億5000万円の所得を隠したとして、詐欺や法人税法違反などの罪に問われています。
齊藤前社長は22日の初公判で、詐欺については起訴された内容を認め謝罪していましたが、その後、東京地方裁判所から保釈が認められ、24日午後、保釈金8000万円を納めて東京拘置所から保釈されました。
齊藤前社長は午後2時すぎに黒っぽいスーツ姿で拘置所から出て、迎えに来た弁護士と一緒にタクシーに乗り込みました。
齊藤前社長が経営に関わった複数の会社には国から総額100億円近くの助成金や融資が認められていましたが、事件のあと60億円余りが返還され、国側は起訴された対象以外にも不正がなかったか調査しています。
-- NHK NEWS WEB