今治タオルのブランドで知られる「今治」の名称を、中国・上海の企業が中国国内で商標登録しようと申請していたことがわかり、地元の自治体と業界団体が中国当局に異議申し立てを行うことになりました。
愛媛県今治市などによりますと、中国・上海にある赤ちゃん向けなどの家庭用品を販売している企業が、去年2月、「今治」の名称を商標としてタオル製品に使えるよう登録するため、中国商標局に申請しました。
これに対し、今治市と市内のメーカーで作る今治タオル工業組合は、「『今治』は行政機関の名前で、日本一のタオルの産地で地域ブランドとなっている『今治タオル』の原産地として中国で広く知られた外国の地名であり、商標登録は認められない」として、25日、中国商標局に対し異議申し立てを行う方針を決めました。
「今治タオル」の名称は、組合が中国でもすでに商標登録しています。
今回の異議申し立てについて、今治タオル工業組合の木村忠司専務理事は「万一登録され、消費者に混同される事態を避けるためにも必要な措置だ」と話しています。
また、今治市は「権利の侵害を防ぐため、きぜんとした対応をとることにした」としています。
-- NHK NEWS WEB