ジャスダックに上場している東京の会社が、海外で展開するバイオ燃料事業などで架空の売り上げを計上し、決算を粉飾した疑いがあるとして、証券取引等監視委員会は24日、金融商品取引法違反の疑いで強制調査に乗り出しました。
強制調査を受けたのは、ジャスダックに上場している東京・品川区のバイオ燃料販売会社「ソルガム・ジャパン・ホールディングス」とその関係先です。
関係者によりますと、この会社は、海外で展開するバイオ燃料事業などで架空の売り上げを計上し、去年3月期の決算を粉飾した金融商品取引法違反の疑いがあるということです。
東京証券取引所によりますと、ジャスダックの上場会社は、営業利益や営業活動によるキャッシュフローが5年連続で赤字になった場合、上場廃止になると定められていますが、この会社はおととし3月期まで4年連続で赤字の状態が続いていたということです。
証券取引等監視委員会は、上場廃止を免れるため営業キャッシュフローを黒字に見せかける粉飾決算を行っていた疑いがあると見て、実態解明を進めるものと見られます。
ソルガム・ジャパン・ホールディングスは「強制調査を受けたのは事実で、今後、監視委員会の調査に協力していきます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB