三菱自動車工業は溶接の技術を習得するために来日したフィリピン人の技能実習生33人に、本来の実習計画とは異なる作業をさせていたことを明らかにしました。
三菱自動車工業では溶接や塗装の技術を習得しようと来日したフィリピン人、合わせて65人が愛知県の岡崎製作所で技能実習にあたっています。
しかし、このうち溶接を学ぶために来日した33人について実習計画とは異なる車両の組み立て作業などをさせていたことが実習生を支援する団体の指摘で明らかになりました。
これについて三菱自動車は、制度を十分に理解せず、現場に実習計画に見合うだけの溶接作業がなかったため車両の組み立て作業などを担当させてしまったとしています。
三菱自動車ではこれら33人の実習生について溶接の技能が学べる別の会社へ移籍してもらうほか、帰国を希望する場合は実習期間を踏まえた賃金の補償を検討するとしています。
-- NHK NEWS WEB