熱帯地域などに生息し毒針を持つ外来種の「アカカミアリ」が、茨城県東海村に搬入されたコンテナから見つかり、このコンテナが通過した成田空港ではほかにも同じアリがいないか調べる緊急の調査を始めました。
熱帯や亜熱帯の地域に生息するアカカミアリは、体長が3ミリ~8ミリほどで毒針を持ち、刺されると激しい痛みを感じるほか、アレルギー症状を起こすおそれがあります。
環境省によりますと、今月22日に茨城県東海村にある運送会社の倉庫の敷地内で、インドネシアから成田空港を経由して運ばれた木製のコンテナからおよそ30匹のアカカミアリが見つかったということです。
これを受けて、成田空港では25日からほかにも同じアリがいないか調べる緊急の調査が始まり、コンテナが通過した地区の倉庫や植え込みなど50か所にアリを捕獲するためのワナが設置されました。
成田空港会社では3日後にワナを回収し、アカカミアリの可能性があるアリが見つかった場合は、環境省に調査を依頼することにしています。
成田空港会社総合安全推進部の櫻井浩司マネージャーは「危険な外来生物が侵入しないよう、空港内の事業者とも連絡を取り合って対策を進めたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB