高齢ドライバーなどの事故を防ごうと、バスやトラックなどの商用車でも安全対策を強化する動きが広がっています。
このうち商用車メーカーの「日野自動車」はバスの運転手が突然、発作を起こすなどして運転できなくなった場合に乗客が運転を停止させることができる観光バスを開発しました。
乗客が車内に設置された非常用ボタンを押すと自動で停止する仕組みで、ブレーキランプの点滅や、クラクションによって周囲の車に異常を伝えます。
遠藤真副社長は「ひとたび事故が起きれば大きな被害につながる。死亡事故ゼロを目指し、安全技術の充実に取り組んでいきたい」と話しています。
人手不足を背景にバスやトラックのドライバーの高齢化が進んでいて、メーカーなどによりますと、運転中にドライバーの健康状態が急変し、事故につながるケースも発生しているということです。
このため、「いすゞ自動車」や「三菱ふそうトラック・バス」も同様の車両の開発を進めているほか、「ダイハツ」は軽トラックとしては初めて自動ブレーキを搭載した車を発売する方針で、商用車でも安全対策を強化する動きが広がっています。
-- NHK NEWS WEB